ニュージーランドの入国規制、現在の状況は?
2020年から引き続き猛威をふるい続ける新型コロナウイルスの影響で、海外旅行はもちろんのこと、
留学やワーキングホリデーの予定を延長せざるを得なくなってしまった方も多いのではないかと思います。
今回は現在のニュージーランド国内の様子や渡航に関する注意点についてお話できればと思います。
今後ニュージーランドで留学やワーホリを検討される際の参考にして頂けたら嬉しいです。
【ニュージーランドの状況】
ニュージーランド政府は、2022年9月12日より新型コロナウイルス感染症保護枠組を撤廃すると発表しました。
これによりワクチン接種の有無を問わず、入国後の隔離及び自主隔離無しでニュージーランドへの入国が可能となりました。
また、2022年10月20日以降、ニュージーランド渡航申請書(NZTD)の提出も不要となり、
現在は新型コロナウイルスに関連する特別な入国ルールは設けられておりません。
マスクの着用は病院など一部の施設で、施設の判断により義務付けられていますが、
公共交通機関やスーパー、大型商業施設などでのマスク着用は個人の判断に委ねられています。
2023年1月30日時点の情報ではニュージーランドの前週の感染者数は10,589人となっており、
決して少ないとは言えないものの、規制などもほとんどなく概ねコロナ前の生活に戻っているというのが現在のニュージーランド国内の状況です。
【日本のパスポートを使った渡航】
ニュージーランド入国に際しては、滞在日数+3ヶ月以上の残存期間がある有効なパスポートと、
必要に応じて取得したビザを提示する必要があります。
日本はニュージーランドのビザ免除協定対象国に該当するため、
日本のパスポートを保有している方はNZeTA(電子渡航認証)の取得のみで最大3ヶ月までニュージーランドに滞在することが可能です。
ビザ免除協定対象国以外の国のパスポートをお持ちの場合は観光ビザの取得が必要となります。
◆出発する前に必ずパスポートの残存期間を確認しましょう。
【ワーキングホリデーで渡航される場合】
ニュージーランドへワーキングホリデーで渡航される場合、ワーキングホリデー・ビザを取得する必要があります。
※この場合、NZeTAの取得は不要です
ワーキングホリデー・ビザは18〜30歳の方を対象としており、30歳の誕生日までに申請すれば渡航時に31歳になっていても入国可能です。
このビザでは最大12ヶ月間滞在する事ができ、その内最大6か月間の就学も可能です。
【留学で渡航される場合】
ニュージーランドへ留学するにあたり、3カ月を超えるフルタイム(1週間 20時間以上)の授業を受ける場合は、学生ビザを取得する必要があります。
※この場合、NZeTAの取得は不要です
学生ビザの取得には、学校が発行する入学書類やその他NZ移民局の指定する書類の提出が必要です。
3カ月以内の留学であれば学生ビザは不要ですが、NZeTAの取得は必要となります。
関連記事:【NZ国境再開後】2023年最新学生ビザの申請手続きと書類情報のまとめ
【日本からのフライト】
2023年2月時点で日本からニュージーランドへの直行便は、Air New Zealandの成田⇄オークランド便のみとなっています。
月によってスケジュールは異なりますが、週6-7便運行しています。
詳しくはニュージーランド航空のウェブサイトでご確認ください。
オーストラリアを経由してニュージーランドに渡航される場合、
ニュージーランドに渡航するための航空券と有効なパスポートを持っていれば、ビザなしで乗り継ぎをすることができます。
※無査証入国(TWOV)対象国のパスポートを所持していることが条件となり、日本のパスポートはこれに該当します。
ただし、オーストラリアの空港での滞在は8時間までとなっており、空港のトランジットラウンジを離れることはできません。
オーストラリアに到着後、空港のトランジットラウンジを離れる必要がある場合は、ETA (イータス)を取得することで、
空港を出てオーストラリアに最大90日間滞在することができます。
ゴールドコースト空港を含むオーストラリアの一部の空港では、
トランジットで空港を利用する際、ETA、もしくは別のビザの所有を義務付けています。
ケアンズ空港とシドニー空港では、日にちをまたいでトランジットラウンジに滞在することができません。
空港外にある宿泊施設に滞在しなければならないので、該当する場合はETAもしくは
トランジットビザ(最大72時間滞在可能)を取得する必要があります。
※最新情報・詳細についてはオーストラリア内務省のウェブサイトをご確認ください。
【日本出国前に必要な手続き】
ビザ無しでニュージーランドに渡航される方に関しましては、NZeTA(電子渡航認証)の申請・取得が必要です。
NZeTA申請ウェブサイト または モバイルアプリ から申請を行います。
申請する際に、申請費用とは別に国際観光税 (IVL) NZD $35がかかります。
また、ウェブとアプリで申請料金が以下のように異なります。
ウェブ申請: NZD $23 + 国際観光税 (IVL) NZD $35 = NZD $58
アプリ申請: NZD $17 + 国際観光税 (IVL) NZD $35 = NZD $52
NZeTAは申請してから承認されるまで最長で72時間程度要しますので、
余裕を持って申請をされることをおすすめいたします。
また、観光ビザやNZeTAのみ(ビザ無し)で入国される場合は、
渡航時に往復の航空券が必要となりますのでご注意ください。
NZeTA申請手順はこちらをご確認ください:PDF
【入国時の必要書類と記入方法】
ニュージーランドでは、オークランド、ウェリントン、クライストチャーチ及びクイーンズタウンの4空港に、
eGate(自動化ゲート)が設置されています。
12歳以上で日本のパスポートをお持ちの方は上記4空港で出入国ともに自動化ゲートを利用できます。
また、入国の際には機内にて配布される入国カード(Passenger Arrival Card)に記入し、入国の際に入国審査官に提出する必要があります。
ニュージーランド税関が発行している日本語版の入国審査カードを参考にご記入ください。
(現在NZ税関のウェブサイトではこちらの2022年4月版が最新となっています)
入国審査後に手荷物を受け取ったら、次は税関・検疫に進みます。
ニュージーランドでは特有の環境を守るため、持ち込みが禁止、もしくは制限されている物品がいくつかあります。
検疫上、何らかのリスクに関連するものはすべて自主的に申告しなければなりません。
主に注意が必要なのは、食品、植物、動物製品、使用済みのアウトドアレジャー・スポーツ用品などです。
リスクにつながる物品がないか、荷物を開けて係員の検査を受けるよう指示されることもあります。
罰金や没収などの事態を避けるためにも、持ち込み禁止や制限されている物品について事前に確認しておくことをおすすめします。
【ニュージーランド出国時】
出国時には帰国先、もしくは次の行き先の渡航条件をしっかりと確認した上で、
必要な書類や条件が揃っていないなど無いよう、十分に準備をしてからご出国ください。
2023年2月現在、日本政府は全ての帰国者に対して、帰国時に「3回のワクチン接種証明書」もしくは
「帰国前の陰性証明書」のいずれかを提示することを義務付けています。
また、日本人であっても海外から帰国する場合は、Visit Japan Webへの登録も必須となっています。
3回のワクチン接種証明を持っておらず、帰国前にPCR検査を受ける必要がある方は、
検査・証明書を取得できる場所、書類の取得までの所要時間、陰性証明書の項目が必須項目を満たしているかどうかなど、
事前に確認をしておくことをおすすめします。
検査したい日が現地の祝日にあたってしまい検査できる場所がなくて困った!などの経験談も耳にしますので、
何事も間際に思いつきで動くことは危険です。
できるだけ避けたい事態ではありますが、時に預け荷物が紛失するロストバゲージに見舞われることがあります。
保険に入ってさえいればある程度の保証は受けられますが、
現地で生活をスタートする上でいきなり必要なものが何も手元にない状態って嫌ですよね。
機内持ち込みできる品に限られてはしまいますが、お薬や重要書類などに関しては機内持ち込み手荷物に入れて渡航されることをおすすめします。
今ニュージーランドへの渡航を検討されている皆さんにとって、スムーズな旅になることを願っています!
Gina & Partnersでは、ニュージーランドの留学、ワーキングホリデーに関する無料オンライン相談を随時受け付けています。ご相談頂いた内容を踏まえて、おすすめのプランをご提案します。無料相談をご希望の際は、ぜひお気軽にご連絡ください。